収穫祭ナーフ後の環境雑記 ~冥府エルフをすり抜けドラゴンへ~
記事一発目から環境の話をしたいと思います。
日が浅いとはいえ、このゲーム初の大幅改革といって差し支えない部分に触れない訳にはいかない。
8月のアップデートhttps://shadowverse.jp/news/important/news-0029に伴い、【収穫祭】2pp→4ppのコスト変動と≪後攻初手2ドロー≫の変更がありました。
豊穣に感謝を。
アプデ前の環境といえば、Tier1に【ミッドレンジロイヤル】、【冥府エルフ】が君臨し、続くTier2にコントロール系のデッキが控えていた時代でした。
今更説明するまでもありませんが、安価なCIPシナジーで盤面の整理・強化と手札を満たす≪エルフ系≫のカードに加え、【新たなる運命】で墓地肥やしも兼ねたデッキ回転をしながら【冥府への道】、【リノセウス】などでフィニッシュを狙うデッキが【冥府エルフ】です。【冥府】だけじゃないのがミソですね。
このデッキの根幹を担っているのは
・豊富な除去手段とゴミになったフェアリーを有効活用できる【新たなる運命】
・並んだフェアリーを戻しつつ盤面まで強化できる、一度で二度おいしい【エンシェントエルフ】
です。【収穫祭】についてはこれらを引くための重要なドローソースとなってました。
以前の理想的な動きとしては
初手に1pp、2T目に【フェアリーウィスパラー】or【森荒らしへの報い】、加えて【収穫祭】が選択肢に入っていて、マリガンのキープ基準に【収穫祭】を推しているプレイヤーも少なくはありませんでした。事故率が高く、比較的扱いづらいこのデッキにとって「カードを1枚引く」というワードはとても魅力的です。
2T目の盤面は貧弱になるものの、以降≪毎ターン+1枚≫の算段が整っていれば強力なアドバンテージになり得ます。
アプデ後は【収穫祭】を2T目に出す事は不可能ですし、特に試合の中で自然に着地できる
4T目≪1pp+1pp+収穫祭≫
5T目以降≪新たなる運命+適当な一枚+収穫祭≫
という流れができない又はやりづらくなりました。
ここで抑えておきたいのは、良し悪しは別として単純なコスト上昇により自由度が大幅に下がった事であり、【収穫祭】を継続して使い続けるには以前よりハンドアドバンテージが圧倒的に低下したという事実です。≪エルフ≫は意図して弱体化されました。
コントロール系デッキの台頭
アプデ発表後、【ミッドレンジロイヤル】と5分とまで言われた【冥府エルフ】の実質的弱体が予期された事により≪ロイヤル≫への対抗策が求められていました。中でも【コントロールビショップ】、【コントロールヴァンパイア】については【テミスの審判】、【黙示録】等の強力なAoEを持っている事に加え、【冥府エルフ】に不利が付いていたデッキであった為に素直な解答として急増が予想されました。
アプデ前後で私のマッチングしていた層はA0の20,000ライン弱からAA帯の40,000付近の人までいましたが確かにこの2人のリーダーはよく使われていました。まあ≪ロイヤル≫が一番多いんですけども。
次回アプデまで≪ロイヤル≫、≪ビショップ≫、≪ヴァンパイア≫の三すくみかと思っていたのですが情勢は全く別でした。
「冥府エルフつええええええええええ」
長々上で前置きしといてこれだよ。全然落ちる気配無いよなんだよこれ。
ランク上がるにつれて対面のプレイングも比例して上昇していくのは分かるけど本当に現環境で【冥府エルフ】握っている人は上手さがある。【収穫祭】を落とした枠に何入れるか考えるのを楽しむだけのしたたかさがある。
【収穫祭】による過剰なアドを消して他の【冥府】系のデッキ同様に【新たなる運命】の純粋な引きに任せる部分を残せたという意味では運営の目論見大成功でしょ。恥ずかしく言えば、にわかには到底扱えず強者のみに与えられしちからって感じ。
あと増えたのがね≪ドラゴン≫です。【冥府エルフ】には大型疾走のお家芸と【ミッドレンジロイヤル】には【ファフニール】と【灼熱の嵐】で両方見れるからでしょうかね。
また、≪ヴァンパイア≫からの【黙示録】については大型フォロワーなら残るし、サタン頼りの所謂≪陽光型ビショップ≫よりも早くサタンを着地できる点は≪ドラゴン≫エアプの私にも強そーに見えますね。
【ミッドレンジネクロ】、【アグロネクロ】についても増加傾向ですが同じだけ≪ビショップ≫も増えてきているので粛々と清められてますね。そんな中≪ネクロ≫を握ってたり次の記事は【アグロネクロ】だったりします。
終